ー警備業務の種類をわかりやすく解説！自分に合う働き方と求人の探し方ー

警備業務にはどんな種類がある？まずは全体像を知ろう

警備の仕事と聞くと、ビルの入口で立っている人や工事現場で車を誘導する人を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実は、警備業務にはいくつかの種類があり、それぞれ仕事内容も働き方も少しずつ違います。自分に合う求人を選ぶためには、まず主な種類を知っておくことがとても大切です。
一般的に、警備業務は次のようなジャンルに分かれます。求人票にもこれらの名前がよく出てきますので、読み方だけでも押さえておきましょう。

・施設警備（ビルや商業施設などの見回りや出入り管理）
・交通誘導警備（道路工事や建設現場で車両や歩行者を誘導）
・雑踏警備・イベント警備（お祭りやコンサート会場などの人の流れを管理）
・保安警備（店舗での万引き防止やトラブル対応）
・機械警備（センサーや防犯カメラを使った遠隔監視）

同じ警備という名前でも、屋内中心の仕事もあれば、屋外で体を動かす仕事、人と接する場面が多い仕事などさまざまです。ここからは、それぞれの特徴をもう少し具体的に見ていきましょう。

代表的な警備業務の内容と向いている人の特徴

警備の仕事は、未経験でもスタートしやすい一方で、向き不向きが分かれやすい職種でもあります。自分の性格や体力、生活スタイルに合った警備の種類を選ぶことで、長く無理なく働き続けることができます。この章では、代表的な業務ごとに仕事内容と向いている人の傾向をまとめていきます。

施設警備｜落ち着いた環境でコツコツ働きたい人向け

施設警備は、オフィスビルや商業施設、工場、病院などに常駐し、出入り管理や巡回、鍵の管理、防災設備のチェックなどを行う仕事です。受付で来館者の対応をしたり、モニターで館内の様子を確認したりと、落ち着いた環境でコツコツ取り組む業務が中心になります。
人と接する場面もありながら、体力的にはそこまでハードではない現場も多く、「安定した環境で長く働きたい」「室内勤務が良い」という方に人気があります。夜勤や24時間シフトを含む現場も多いので、生活リズムを整えながら働きたい方は、求人の勤務時間をしっかり確認することがポイントです。

交通誘導警備｜屋外で体を動かすのが好きな人向け

交通誘導警備は、道路工事や建設現場、駐車場などで車両や歩行者を安全に誘導する仕事です。日中はもちろん、夜間の工事現場での勤務もあり、屋外での業務が中心になります。天候の影響を受けやすいため、夏の暑さや冬の寒さが苦にならないかどうかも重要なポイントです。
一方で、「じっとしているより体を動かしたい」「チームで声を掛け合いながら働くのが好き」という方には向いている仕事です。工事現場のスケジュールに合わせて仕事が入るため、短期の現場が続くケースもあり、さまざまな場所で働いてみたい方にもおすすめです。

雑踏・イベント警備｜人の多い場所でメリハリを楽しみたい人向け

雑踏警備やイベント警備は、お祭り、花火大会、スポーツイベント、ライブ会場など、多くの人が集まる場所で、人の流れをコントロールしたり、危険がないかを見守る仕事です。にぎやかな雰囲気の中で働ける反面、混雑時には素早い判断や冷静な対応が求められます。
「イベントの空気感が好き」「人とコミュニケーションを取りながら働きたい」という方には、やりがいの大きい仕事です。土日や祝日の勤務が増える傾向があるため、平日休みを活かしたい方にも向いています。

警備の求人を探すときのチェックポイントと働き方のコツ

ここまで見てきた通り、警備業務は種類によって働く場所も時間帯もかなり違います。同じ会社の求人であっても、配属先や現場によって働き方のイメージは大きく変わります。求人情報を見るときは、仕事内容の名前だけでなく、実際の勤務条件やサポート体制もしっかり確認しておくことが大切です。

未経験歓迎かどうか、研修内容を必ず確認する

警備の求人には「未経験歓迎」「学歴不問」と書かれているものも多くありますが、実際にどのような研修があるのかは会社によってさまざまです。法律で定められた新任教育のほかに、現場でのOJTやマナー研修、資格取得の支援制度があるかどうかもチェックしましょう。
未経験から始める場合は、最初の研修とフォローがとても重要です。面接のときに「どれくらいの期間で現場に出るのか」「一人立ちするまでに先輩がどのようにサポートしてくれるのか」など、具体的に質問してみると安心です。

勤務時間・シフト制・給与体系を細かく見る

警備の仕事は、24時間体制で施設を守る現場もあれば、日中だけの交通誘導、イベント開催日だけの勤務など、シフトの組み方が多様です。求人を見るときは、勤務時間や休日日数、夜勤の有無、残業の目安などを細かく確認しましょう。
また、日給制か月給制か、夜勤手当や資格手当があるかどうかも重要なポイントです。将来的に安定して収入を増やしたい場合は、警備員指導教育責任者や交通誘導警備の資格など、キャリアアップにつながる資格取得を支援してくれる会社を選ぶと、長期的なメリットが大きくなります。

自分の体力・生活スタイルに合った業務を選ぶ

最後に大切なのが、自分自身の体力や生活リズムとの相性です。屋外の交通誘導やイベント警備は、体を動かすことが好きな方には向いていますが、天候や気温の影響を受けやすい働き方でもあります。一方、施設警備は室内勤務が中心で体力的な負担は抑えやすいものの、長時間同じ場所での勤務や夜勤が続く現場もあります。
家族との時間を大切にしたい、昼間は別の仕事や学業と両立したいなど、人によって大事にしたいポイントはさまざまです。応募前に、自分が「どんな一日を過ごしたいか」をイメージしながら、求人票の内容をじっくり読み比べてみてください。自分に合う警備業務の種類と働き方が見つかれば、長く安心して続けられる仕事になります。